長良川鉄道 キャッシュレス第3弾「タッチ決済」 QRコード・スマホ定期に続く積極導入

長良川鉄道は、ワンマン列車の車内で「Visaのタッチ決済」を使ってキャッシュレスで運賃を支払えるサービスを2022年6月1日(水)から開始しました。

長良川鉄道ナガラ600形気動車(画像提供: ビザ・ワールドワイド・ジャパン)
長良川鉄道ナガラ600形気動車(画像提供: ビザ・ワールドワイド・ジャパン)

国内シェア9割の会社が開発

降車口にキャッシュレス運賃収受器が新たに設置され、タッチ決済に対応したVisaブランドのクレジットカードやスマートフォン等をかざすことにより運賃決済ができます(利用可能区間の路線図は下図を参照)。現金の用意や事前チャージは不要です。決済システムは三井住友カード(本社:東京都江東区)とビザ・ワールドワイド・ジャパン(本社:東京都千代田区)が構築しました。また、QUADRAC(本社:東京都港区)が開発したクラウドサービスに接続して運賃決済が行われ、乗降履歴は同社の「Q-move」サイトでいつでも確認することができます。

キャッシュレス対応機器はレシップ(本社:岐阜県本巣市)が開発しました。同社は鉄道用ワンマンシステムで国内シェア約90%の導入実績があり、すでに運用されている機器と連携して後付けでキャッシュレス対応できる強みを持っています。クレジットカードだけでなく、ICカード規格のFelicaやQRコード決済にも対応しており、今後の多様なキャッシュレス決済への拡張も可能とのことです。

【路線図で解説】長良川鉄道 Visaのタッチ決済による運賃支払いに対応

長良川鉄道は今回のタッチ決済を含めて、複数の方法によるキャッシュレス化を進めており、沿線住民や観光客の利便性向上に取り組んでいます。2019年7月から車内に決済用QRコードを掲示し、「PayPay」アプリで読み取ることで運賃支払いができるサービスを開始しました。また、2021年4月からは「1日フリー乗車券」や定期券をスマートフォンで購入・利用できる電子チケットアプリ「QUICK RIDE」にも対応しています。